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洗濯物とモーメント

一人暮らしなので毎週洗濯物をして、干しています。こんな感じです。

洗濯物

さて、この画像では真ん中に洗濯物が干してあります。中心側から両側に広げるように干しています。
今はこうですが、以前は両端から洗濯物を干していました。どうしてそれを変えたのかという話です。

両端から干していたとき、内心不満がありました。なぜなら一つ干しただけで大きく上下に揺れ動いてしまうからです。一つ干すたびに、上に行ったり下に行ったりします。ですが、「そういうものだ」と特にどうしようという気はありませんでした。

ところがある日、洗濯物を眺めていた時にふと「慣性モーメント」、「力のモーメント」というものを思い出しました。それらは簡単に言えば「回転しにくさ」、「回転させる力」を表すもので、大学で力学を学んだ人なら知っています。これらは簡単に言えば、

  • 重いものほど回りにくくい
  • 回転軸から遠くなるほど少ない力で回ります。「てこの原理」などともいわれます。

この知識をどういう訳だかある時思い出しました。ですが、この洗濯物干しを眺めてみるとそれを使えることに気づきました。使って得られたのは「真ん中から干せばそんなに上下しない」という結論です。

  • 真ん中に干したものは、回転軸に近いので遠くに干すよりも回転しにくい(力のモーメントが小さい)
  • 洗濯物を干せば干すほど、慣性モーメントが増え回りにくくなる

別に、こんな難しいことを考えなくてもシーソーとかを思い浮かべれば小学生でも気づけるような話ですし、特に気にせずやっている人も多いでしょう、ただ私の場合はこんな具合に物理を使うことによってちょっと生活の不満が減りました。
「知識を使う」というのは中々難しいです。